おひとり様専門カフェ「結構人ミルクホール」さんをご存知ですか?
・おひとり様専門店であり、2人で来店した場合は別々に座らなければならない
・店内は会話禁止
この2つのルールが他店とは一線を画するカフェ。
内装もメニューも、いわゆる「SNS映え」とは無縁。
静かな空間で、本を読んだり書きものしたりするのに最適なカフェ。
飾り気は無いけど、こだわり尽くした珈琲とチーズケーキをじっくり味わえるカフェ。
そんなカフェが経営不振により先月初めに閉店した。
千駄木時代は結構流行っていて、土日なんかは満席で入れないこともあった。
けど、阿佐ヶ谷に移転してからは客足がめっきり遠退いてしまったとのこと。
飲食店経営には「明確なコンセプト」だとか「差別化」が大切だと言われる。
結構人ミルクホールさんはこの2つの条件は余裕でクリアしていて、この独自のコンセプトが好例としてビジネス誌や経営の本なんかによく取り上げられていた。
それでも、お客さんが思うように来てくれない日が続き、閉店を決断せざるを得ない状況に陥ってしまったという。
カフェ経営を安定させる、繁盛させることの難しさ。
就職できず、アルバイトの面接にすら通らないからといった、決して前向きではない理由から自営の道を選んだという店主さん。
大学卒業に6年間かかって、その後も数年契約社員として過ごした自分と重なる部分もあって、勝手に親しみを覚えていた。
もう、あの静かな空間の中で山本さんが淹れた珈琲を味わうことはできないのかと思うと悲しい。
出張で珈琲淹れる機会があれば的なことブログで仰ってるので、またお会いできますように。